崔順実(チェ・スンシル)氏(63)は24日、国政介入事件当時、タブレット端末を巡る疑惑を報じたJTBCの孫石熙(ソン・ソッキ)社長を虚偽事実流布による名誉毀損の疑いでソウル中央地検に告訴した。自分は「秘線(編注・裏人脈)」の実力者でもなく、タブレット端末を使用した事実もないとの主張だ。
JTBCは2016年10~12月に崔氏が普段タブレット端末で朴槿恵(パク・クンヘ)前大統領の演説文を修正し、タブレット端末で通話もしていたなどと報じた。崔氏は「JTBCの報道とは異なり、タブレット端末を使用したことはなく、演説文を直した事実もなく、朴前大統領をかかしとして立て、裏から国政介入を行った『秘線』の実力者では決してない」と主張した。
崔氏はまた、「JTBCは『国立科学捜査研究院がタブレット端末の使用者は崔氏だと結論づけた』と報じたが、同院は『多数のユーザーが使用した可能性もある』とした」とし、「孫社長は断髪して、JTBC社長と『ニュースルーム』司会者を辞めろ」と要求した。
崔氏は「タブレット端末に関する虚偽報道が朴前大統領の弾劾につながった。誤った報道を正す」とし、自身をメディアウォッチのピョン・ヒジェ代表の裁判の証人に立てることを要求した。ピョン氏は「タブレット端末が改ざんされた」という虚偽事実を広め、JTBCなどの名誉を毀損したとして、昨年6月に起訴され、一審で懲役2年の判決を受け、現在は控訴審の裁判を受けている。崔氏は今月17日にも、崔氏が巨額の財産を隠し持っていると主張した共に民主党の安敏錫(アン・ミンソク)国会議員を名誉毀損の疑いで告訴した。