アインホン氏が韓米クラブに出席
「米国は韓日の核武装を願わないが、トランプ変数で考え方が変わる可能性も」
「私は反対だが、ワシントンでは中国と北朝鮮への圧力のため必要との声」
米国務省で非拡散・軍縮担当特別補佐官などを歴任したロバート・アインホン氏が19日「トランプ大統領は歴代の米国大統領の誰とも異なった同盟観を持つ指導者だ」「トランプ大統領なら、韓国や日本などの同盟国に独自の核武装を促す可能性も考えられる」などの見方を示した。これは韓国と日本に核兵器保有を認める可能性を示唆したもので、米国が保有する核兵器の管理や使用などを協力して行う「核共有政策」よりも踏み込んだ発言だ。
アインホン氏はこの日、ソウル光化門で駐米特派員やその経験者などのグループ「韓米クラブ」と懇談し「一般的に米国は韓国と日本の核武装を願わない。しかしトランプ変数によって(米国の基本的な考え方が)変わることもあり得る」とした上で、上記のように述べた。アインホン氏は「トランプ大統領は韓米合同軍事演習について『ひどい無駄遣い』『我々がなぜ彼らを守らねばならないのか』と何度も発言した」とも指摘し「同盟国が独自の核武装を望むのなら、それを認めるかもしれない」などの考えも示した。
アインホン氏は「つい先日、国務省のビーガン対北朝鮮政策特別代表が『韓日核武装の可能性』について言及し驚いた」「私は反対だが、実際にワシントンでは中国や北朝鮮への圧力という戦略的次元から韓日核武装論の声も出始めている」と伝えた。ビーガン氏は今月6日、米国外交の権威者でもあるキッシンジャー元国務長官と対話した内容について紹介したが、その中で「今回の北朝鮮との非核化交渉が失敗すれば、韓国と日本で核武装論が高まる可能性がある」との話も出たという。