サークルの勧誘と思いきや韓国大学生進歩連合だった

 親北大学生団体がサークルに偽装…新学期を迎えて会員募集「映像コンテンツや映像字幕に関心のある方は大歓迎」「歌はいまひとつでも、誰かと一緒なら歌ってみたいと思う方は大歓迎」「青春を有意義に過ごしたい20代の大学生なら誰でもOK!」

 9月2日から首都圏の大学の講義室には、サークルへの勧誘を促すこうしたチラシが数多く見られるようになった。サークルの先輩2、3人ずつがグループになって成均館大、水原大、亜州大、韓神大などの講義室を回りながら大学生たちに入会を勧めている。こうした方法で勧誘するのは、親北大学生団体である韓国大学生進歩連合(大進連)所属の学生たちだ。大進連は昨年11月、コッムルキョル(花の波の意)大学生実践団という傘下団体を設立し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長のソウル訪問をあおった団体だ。極右勢力のテロに偽装し、正義党のユン・ソハ議員に鳥の死体や凶器が入った箱と共に脅迫状を送り付けた疑いで裁判に掛けられているユ容疑者(35)も同団体の幹部だ。

 大進連は今月を「下半期新会員5人安着運動」の集中期間として定めている。大進連は、ホームページを通じて「各地域の支部局長たちは、講義室の宣伝、広報物の作成、新入会員への連絡などについての責任を担うほか、自ら先頭に立って実践しなければならない。広報の核心は講義室での宣伝」と強調している。続いて「ある大学生団体は新しい会員の入会が決まった日は必ず酒の席に連れていき、上半期に100人の入会を確保した」と付け足した。

 大進連の傘下には、さまざまなサークルが存在する。京畿道仁川支部の「再会したこの世」(映像サークル)と「君のための歌」、江原支部の「クン」(社会参加プロジェクトサークル)、大邱・慶北地域の「へボム」(社会参加プロジェクトサークル)と「時代」(歴史サークル)、釜山の「イウム」(統一・歴史プロジェクトサークル)などが代表的だ。大進連は各支部に「サークル活動を通じて行事を企画し、さまざまな社会参加プロジェクトを進めることができる。受賞経歴として履歴書に掲載することもできる」などの点を強調するよう呼び掛けている。

チェ・ウォングク記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい