韓国の4大河川の堰、水門開放で水質悪化

 韓国の4大河川にある堰(せき)の在り方を決めるため、韓国政府が過去2年間に堰16カ所のうち13カ所で水門を開放し、水質などをモニタリングした結果、7カ所の堰で水質が悪化したことが分かった。3カ所では水門開閉前後で主要指標の変化が10%以内で大差なかった。4大河川の堰が川の流れを阻み、水質を悪化させているという主張とは異なる結果が出たことになる。

 韓国環境部が20日、国会環境労働委員会の所属議員に提出した総合分析結果で判明したもので、来月に予定される大統領直属の国家水管理委員会が堰の処理方針を決定する際の基本資料となる。

 分析結果によると、世宗、公州、百済、昇村、竹山、洛丹、亀尾、梨浦の各堰では水門を開放した期間の一般水質指標が水門を閉鎖していた同じ季節の同じ期間よりも悪化した。生物化学的酸素要求量(BOD)、化学的酸素要求量(COD)、総リン(TP)、総窒素(TN)、浮遊物質(SS)という5つの水質指標を比較した。

 環境部が堰の水門開放の肯定的効果として強調していた緑潮(グリーンタイド)の解消も予想には満たなかった。6カ所の堰では藻類の濃度が低下したが、7カ所では以前と同じかむしろ増加した。

 報告書は結果について、「一部の堰は昨年7-8月の猛暑や深刻な水不足の影響で緑潮が増加する傾向が見られた」と指摘した。暑さで緑潮が増加したとの説明だ。しかし、堰の開放期間に藻類の濃度が162%増加した洛丹堰の場合、開放期間は今年2-3月、220%増加した亀尾堰の場合は今年1-2月だった。

キム・ヒョイン記者
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