「政府を信頼する」との回答も最下位
世界24カ国の青少年を対象に「他人をどれだけ信じるか」を調査したところ、韓国の青少年は他人に対する信頼度が最も低いことがわかった。
各国の青少年が持つ民主主義や市民意識について、国際教育到達度評価学会(IEA)が2016年に調査と分析を行い、このような結果が出た。欧州16カ国、南米5カ国、韓国、香港、台湾などアジア3カ国の計24カ国が調査に参加し、同じ学年を対象に調査が行われた。韓国における調査は韓国青少年政策研究院が2016年8月に全国106校の中学2年生2998人を対象に「国際青少年市民意識比較調査」という名称で進められた。
韓国の青少年が「他人を信じる」と回答した割合は39.7%で、調査対象国の中で最も低かった。続いて低かったのは香港(40%)とイタリア(41%)だった。1位のフィンランドは74%、2位のドイツは70%で上位との格差は非常に大きかった。24カ国の平均は53%だった。韓国は2009年に行われた最初の調査では、他人に対する信頼度は39%で、最も低い香港(30%)に次いで最下位から2番目だった。
韓国の青少年は政府に対する信頼もやはり低かった。「政府を信頼する」という回答は44.8%で、最も低いクロアチア(42%)に次いで下から2番目だった。24カ国の平均は67%で、1位ロシア(89%)、2位ドイツ(83%)、3位フィンランド(82%)までは80%を上回った。2009年に行われた調査では韓国は19.6%で最下位だった。さらに国会に対する信頼度(43%)もクロアチア(37%)、チリ(42%)、ペルー(42%)に次いで低かった。