「議員外交まで行き詰まり、深刻な状況だ」
日本を訪問している韓国国会外交統一委員会の議員5人は29日、東京で行われた韓国メディアとの懇談会で、韓日両国間の雰囲気が予想以上に冷え込んでいることを実感したと話した。尹相現(ユン・サンヒョン)外交統一委員会委員長を始め、兪奇濬(ユ・ギジュン)、鄭鎮碩(チョン・ジンソク)=以上、野党・自由韓国党=、千正培(チョン・ジョンベ)=野党・民主平和党=、李貞鉉(イ・ジョンヒョン)=無所属=の各議員は28日から1泊2日の日程で議員外交のために日本を訪れた。しかし、予定されていた日本の衆議院外務委員長との面会は拒絶され、なんとか面会の約束を取り付けた参議院でも当選1回の比例代表選出議員1人が応対しただけだったという。
尹委員長らは訪日する1週間前から駐日韓国大使館を通じて衆議院外務委員長との面会を申し入れ、徴用問題での韓日対立の解消に向けて意見を交換したいとの意向を伝えていたという。しかし、韓国議員団によると、衆議院外務委員長を務める若宮健嗣議員側は韓国側の連絡を避けているかのように、面会要請に返答せず、明確な理由も示さなかったという。
尹委員長は懇談会で「韓日関係がどれほど悪化しているのか、東京で肌で実感した。「コリア・バッシング(韓国たたき)」が深刻だ」と述べた。韓国海洋水産部(省に相当)長官を務めた兪奇濬議員は「日本には何度も来ているが、こんな冷遇は初めて」と話した。
一方、31日からシンガポールで開催されるアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に合わせて推進されていた韓日国防相会談は保留になったことが分かった。来月28-29日に大阪で開催される主要20か国・地域首脳会議(G20サミット)で韓日首脳会談が行われるかどうかも依然として不透明だ。このように、韓日の首脳、また両国の国防相間のチャンネルが行き詰まる中、これまで韓日関係が悪化しても続いていた議員外交までもが冷え込んでしまったのだ。