外国為替当局の市場介入、韓国政府が内訳を初公開

韓国銀行・企画財政部「透明性向上のため」

 韓国政府が為替レートを管理するため外国為替市場にどのよう介入したかの内訳を初めて公開した。米国は人為的に過度に市場介入する国に対して為替操作国と指定することなどを検討しており、透明性向上のために介入内訳を公開するものだ。

 韓国銀行と企画財政部(省に相当)は29日、「韓国銀行や企画財政部など外国為替当局は昨年下半期(6-12月)の外国為替市場でドルを約1億8700万ドル(現在のレートで約207億円)売り越した」と明らかにした。これは、外国為替市場で買ったドルよりも売ったドルの方が約1億8700万ドル多かったという意味だ。具体的にどれだけ売買したのかという詳細については公開しないとのことだった。

 韓国銀行関係者は「ウォン相場が乱高下すると混乱が生じる可能性があるため、市場が正常に機能する環境を整えるという見地でのみ外国為替市場に介入してきたが、介入規模が大きくなかったことが確認された」と述べた。

鄭漢国(チョン・ハングク)記者
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