保護していた犬数百頭を安楽死させるよう指示したとして論議を呼んでいる動物保護団体「ケア」のパク・ソヨン代表が後援金募集の動画のモデルとして使った犬までも安楽死させていた疑いが浮上した。
2012年からケアの映像製作プロデューサーを務めたA氏は本紙の電話取材に対し、「パク代表が後援金の募集映像に出演した犬まで安楽死させた。健康な犬だった」と証言した。問題の映像は17年に京畿道富川市の犬養殖施設から食用犬を救出する過程を扱ったもので、ケアのユーチューブのアカウントに掲載されている。パク代表が養殖施設から救出した白い犬をリードから放し、腹をさすると、犬が芝生を駆け回る内容だ。映像の説明には、後援金を振り込む口座番号が表示されている。A氏は「映像が感動的だとして、多くの後援者が集まったが、撮影直後にパク代表がその犬を安楽死させた」と語った。問題の動画で集まった資金は1400万ウォン(約135万円)程度だったという。
パク代表は安楽死論争が起きた後、「攻撃性が高い動物を中心に内部規定で処分した(安楽死させた)」と主張した。A氏はパク代表に内部規定の所在を尋ねたが、パク代表は「規定集を紛失したのでよく分からない」と答えたという。
ケアの職員40人のうちA氏を含む17人前後が「ケア代表辞任を求める職員連帯」を結成し、パク代表に辞任を迫っている。これについて、パク代表は14日、「すぐに辞任するつもりはない」とし、16日に記者会見を開き、疑惑について説明すると表明した。