韓国国防部(省に相当)が2日、日本との間で起こった「レーダー照射問題」で、「日本が謝罪しなければならない」という見解を明らかにした。
韓日両国は、先月20日に東海(日本名:日本海)上で北朝鮮漁船を救助した韓国海軍駆逐艦「広開土大王」が日本の海上自衛隊所属の海上哨戒機にレーダーを照射したかどうかで対立してきた。日本が「『広開土大王』は火器管制レーダーを稼動させた」と主張しているのに対し、韓国は「レーダーは稼動させていない」と反発している。
韓国国防部は2日、声明で「日本はこれ以上、事実を歪曲(わいきょく)する行為を中断し、人道的救助活動中だった韓国艦艇に対して威嚇的な低空飛行をした行為を謝罪しなければならない」と述べた上で、「日本側に実務協議を推進することを求める」と明らかにした。
韓国国防部はさらに、「韓日国防当局間で事実確認のため引き続き実務協議をしようという合意にもかかわらず、日本が映像を公開し、昨日のテレビ朝日とのインタビューでは高位当局者までが一方的な主張を繰り返していることに深い遺憾の意を表明する」としている。
韓国国防部が言及した高位当局者とは、安倍晋三首相のことと見られる。安倍首相はこの前日、テレビ朝日とのインタビューで、「火器管制レーダーの照射は危険な行為であり、(韓国側には)再発防止策をしっかりとやっていただきたい」と語っていた。
韓国国防部は「日本側が公開した映像で見られるように、当時は友邦国の艦艇が公海上で遭難漁船を救助している人道主義的な状況で、日本の哨戒機が低空で威嚇飛行をした行為自体が非常に危険な行為だ」「韓国艦艇は日本の哨戒機に向かって(火器管制レーダーの一種である)追跡レーダー(STIR)を稼動させていなかった」と述べた。