性感染症である梅毒の患者数が20代を中心に急増していることが分かった。ほかの性感染症の患者数も徐々に増えている。疾病管理本部は「晩婚化で自由な性的関係を持つ傾向が広がり、20-30代の性感染症患者がほかの先進国並みに増加している」と明らかにした。
疾病管理本部が21日、国会のキム・スンレ議員=自由韓国党=に提出した資料によると、梅毒患者は2013年の776人から17年には2138人と患者数が5年間で約3倍になったという。梅毒は性行為によって感染する性感染症で、性器に痛みがない潰瘍(かいよう)が生じ、性交時に潰瘍を通じて梅毒菌が感染する。発熱・頭痛・内臓損傷などにもつながる可能性がある。
20代の梅毒患者数は昨年787人(全体の37%)で、ほかの年齢層に比べて高かった。20代の患者は13年の258人から17年に787人に増えた。金炳基(キム・ビョンギ)議員=共に民主党=が国防部(省に相当)から提出を受けた資料でも、韓国軍内の梅毒患者が13年の38人から17年には201人に増加したことが分かった。疾病管理本部は「軍人・義務警察官(兵役の代わりに警察に勤務する警察官)などを対象に性感染症の予防と早期発見のための教育をしている」と述べた。30代の患者は同期間に186人から499人に、40代は138人から322人に増えた。60代の患者も13年の8人から17年には116人に増えた。梅毒を含む性感染症の全患者数も13年の1万640人から17年は2万7277人に増えている。