ジャカルタ・アジア大会の男子サッカーで、韓国は決勝戦で宿敵・日本を破って大会2連覇を達成したが、この栄冠の陰には選手たちを目覚めさせた金鶴範(キム・ハクポム)監督の一言があった。
韓国は1日午後8時30分(韓国時間)から行われた日本との決勝戦で、前後半の90分を0-0の同点で終えた。
延長戦を前に、金監督は選手たちを集めて激励し、韓国は延長前半に2点を入れて2-1で勝利した。
3日に仁川空港を通じて凱旋帰国した金監督は、試合当時の状況を振り返った。「延長戦を前に、どのような話をしたのか」との質問に対し、金監督は「特別な話はしなかったが、一つだけ話したことがある」と答えた。
「日章旗が太極旗(韓国の国旗)の上に上がるということがあってはならない。私は、両目を開いてそんなものを見ることはできない。太極旗が上になければならない」
韓国サッカー界でいわゆる「非主流」だった金監督は、今回の優勝で自身のキャリアに大きな区切りを付けた。大会2連覇の期待とともに、孫興民(ソン・フンミン)の兵役問題もあって重圧が大きかったが、見事に打ち勝った。
金監督は「優勝できてうれしい。選手たちが一生懸命にやってくれたから良い成績、良い結果がもたらされたと思う。全てのサッカーファンに感謝したい」と話した。