成人10人のうち8人が「キムチ女」や「韓男虫」といった女性嫌悪・男性嫌悪表現について「深刻な状況だ」と感じていることが分かった。女性数万人が集まった「恵化駅デモ」に対しては「支持しない」という回答の方が「支持する」という回答を若干上回った。
韓国言論振興財団メディア研究センターがこのほど20-50代の成人男女1000人を対象にインターネットによるアンケート調査をした結果、回答者の28.5%が異性に女性嫌悪・男性嫌悪について「非常に深刻な状況だ」と答えた。「やや深刻だ」という回答者も52.2%と過半数だった。
「非常に深刻な状況だ」と答えた割合は、年齢が低ければ低いほど高かった。20代(48%)では「非常に深刻な状況だ」と回答した人が40代(22%)や50代(14%)の2-3倍に達した。男女別では、女性の85.8%が「深刻」と回答、男性(75.6%)よりも割合が高かった。
女性たちの「脱コルセット運動」や恵化駅デモを支持するかどうかについては、「支持しない」という回答が40.4%で、「支持する」の36.3%を上回った。「関心がない」という回答も23.3%あった。「支持しない」人の理由では「女性に関する社会問題でかえって否定的な見方が広がると思うから」(72.5%)という回答が最も多かった。一方、「支持する」人の理由では「韓国社会における女性の人権と女性に対する処遇はどうにかして改善すべきだと思うから」(63.9%)と答えた。
回答者の75.6%は「キムチ女」「韓男虫」のような女性嫌悪・男性嫌悪表現を知っていた。「知っている、あるいは聞いたことがある」という人のうち、53.2%は嫌悪表現を「一度も使ったことがない」と、35.1%は「ほとんど使ったことがない」と回答した。「よく使っている」は2.3%、「時々使っている」は9.3%で、10人に1人の割合だった。