ソウル市、「ろうそく集会」の世界記録遺産登録目指し始動

登録戦略立てる研究機関を募集

 ソウル市ではろうそく集会の国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶」(世界記録遺産)登録を目指して本格的に始動することになった。朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は昨年3月、「我らがろうそく集会は『世界の記憶』に登録されたり、ノーベル平和賞を受賞したりするだけの価値があるので支援しようと思う」と話していた。同市はこれを受けて登録の可能性を調査し、戦略を立てる研究機関の選定公告を出したと19日、明らかにした。

 登録推進対象は朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾集会をはじめとする歴代のろうそく集会記録物だ。韓国のろうそく集会の始まりである1992年インターネット・サービス網ハイテル有料化反対ろうそく集会、2002年米軍装甲車によってれき死した女子中学生2人を追悼するろうそく集会、08年米国産牛肉輸入反対ろうそく集会の資料も検討する。ろうそく集会を「民主化平和運動」という名称にする案についても話し合う。

 同市が登録を申請するには、文化財庁の許可を得なければならない。文化財保護法によると、ユネスコ登録申請対象の選定は文化財庁の固有の権限となっている。「世界の記憶」は1国あたり2年に一度、2件まで登録申請できる。同市関係者は「市では初めて登録を推進するだけに、手順を調べ、どのろうそく集会の記録物を提出するかを最終決定する」と述べた。

イ・ボルチャン記者
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