慶南地方警察庁国際犯罪捜査隊は6日までに、ドラム式洗濯機のモーター設計図面を中国に流出させた上、モーター生産に必要な設備の現地への設置を助けるなどしていた研究員2人を逮捕し、技術流出に協力した研究員3人を立件した。
主犯格のA容疑者(57)は、2015年1月ごろ、ドラム式洗濯機の高効率モーターを生産する中堅企業の中国現地法人の研究所長として在任中、重要な技術資料と設計図面を流出させた疑い。A容疑者は本来の年収の2倍に当たる1億6000万ウォン(約1600万円)と住宅、自動車などを中国企業から提供された。同じ会社の別の研究員は、15年2月にコンピューターのファイル5918件を無断で持ち出し、中国メーカーの工場に設備を設置し、3億ウォンを受け取った疑いが持たれている。
流出した技術は、世界最高レベルで、流出元の韓国企業が2003年から独自開発したものだ。10年間に開発費用として数百億ウォンを費やした。警察は「この技術で生産した洗濯機モーターは、韓国の大企業に納品され、一時国内シェア80-90%を占めた」と説明した。中国メーカーは入手した資料に基づき、同様の製品を生産し、韓国の大企業に納品しているとされる。