新大久保が復活したのは、韓日関係にそれほど神経をとがらせない10-20代を中心に「新・韓流世代」が形成されたためだ。読売新聞は先日、「旧世代が日韓関係の悪化などに神経をとがらせて韓流ブームも浮き沈みがあったが、最近の若者層はそのような傾向が薄くなってきている」と報道した。東洋大学の島川崇教授は「文化消費において、外交問題など政治的に流されない新世代が韓流の前面に登場したもの」と分析している。
■韓国文化を楽しむ日本の新韓流世代
従来のメディアではなくソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)や動画共有サイトなどで情報をやり取りする新韓流世代は、旧世代とは違って政治的な偏見に染まっていない。彼らは韓国の文化を食べ、聞き、見ているのだ。
新大久保の商店関係者たちは「日本の少女たちの足を新大久保に向けさせる原動力の1つは、2016年末に流行し始めたチーズタッカルビだ。チーズタッカルビが観光客の20%を集めている」という声まである。チーズタッカルビを初めて売り出した韓国食品店「ソウル市場」の関係者は「午前11時に並んだら、店内に入れるのは2時過ぎになる。冷たい風の中で待ち続ける日本人のお客様に申し訳ない思い」と言った。会員数750万人、規模にして日本第4位というインターネット通信販売サイト「Qoo10(キューテン)」では、もち米ホットクミックス、ハニーバターチップ、ブルダック炒め麺など7つの韓国製品の詰め合わせセットが食品部門1位になったこともある。