先月17日、ソウル・三成洞のあるイベントホールで、日本のセクシー女優・浜崎真緒(24)のファンミーティングが開催された。違法ポルノで目にした彼女と直接会おうと、20代から40代の韓国の男性およそ300人がホールをぎっしり埋めた。「ファンとの対話」の時間になると、性経験に関する質問が降り注いだ。浜崎は、この日着ていた下着を即席でオークションにかけるということもやった。
韓国国内で輸入や流通が全面禁止されている日本のポルノの女優が、韓国にやって来てファンミーティングを開く例が相次いでいる。2015年12月にめぐり(28)が初めて韓国でファンミーティングを開催して以降、日本のセクシー女優が韓国で開催したファンミーティングは10件以上に達する。女優らはファンミーティングの入場料、成人用品のモデル料、ゲーム広告の撮影などで収益を上げている。アダルトビデオ(AV)と呼ばれる日本のポルノは、韓国では個人間(P2P)ファイル共有サイトやソーシャルメディアを通して、ほとんどただで流通している。こうした違法映像が、日本のセクシー女優の人気をアイドル並みに押し上げた。
こうしたファンミーティングは、大手の成人用品業者が主に開催している。入場料は8万-15万ウォン(約8500-1万6900円)ほど。女優側は入場料で収益を上げ、自分の名前や写真を利用して成人用品を作る権利料も手にする。ある成人用品会社の関係者は「成人用品のPRで(韓国の)芸能人と交渉するのは難しく、日本のAV女優と交渉した」と語った。
日本のAVの人気が高まっていることを受け、韓国の成人映画業界も日本のAV女優をキャスティングしたり、露出度が低い日本のAVを輸入したりするケースが増えている。こうした映像は、ほとんどがIPテレビ(インターネットを利用したテレビ映像配信サービス)で流れている。
違法ポルノに続いてファンミーティングまで流行し、青少年の誤った性的好奇心を刺激しかねない、という懸念が韓国国内で持ち上がっている。韓国青少年性文化センターのウィ・チャンヒ事務局長は「全くもって違法な日本の成人物が一つの文化現象として流行している点は、はっきり警戒すべき事態」と語った。