キャロル国連軍司令部広報室長が22日、ソウル市内の国防部(省に相当)庁舎で記者会見を開き、「亡命した北朝鮮兵士を追ってきた北朝鮮軍兵士が銃撃を加えた際、このうち1人が軍事境界線を越えて来て銃撃した」と明らかにした。これは明らかな停戦協定違反だ。
キャロル室長はこの記者会見で、13日午後3時ごろに発生した北朝鮮兵士の亡命経緯が映っている監視カメラ映像を公開した。この映像を見ると、北朝鮮兵士はジープを運転して共同警備区域(JSA)の南側に走ってきたことが分かる。
【動画】国連軍が22日に公開した監視カメラ映像(11月13日午後3時ごろ)
午後3時15分ごろ、この車は溝と見られる場所で脱輪した。車が動かなくなると、この亡命した兵士は車を降りて走った。ところが、後ろから追いかけてきた別の北朝鮮軍兵士4人が亡命した兵士の背中に向かって銃撃を加える様子がカメラにとらえられている。