韓国人園児10人死亡の中国幼稚園バス火災、原因は中国人運転手の放火

ショックで言葉失う遺族

韓国人園児10人死亡の中国幼稚園バス火災、原因は中国人運転手の放火

 先月9日、中国山東省威海市で、韓国人園児10人を含む13人全員の命を奪った幼稚園バス火災の原因が「幼稚園から解雇通知を受けて恨みを抱いた中国人運転手による放火」だったことが分かった。中国当局が捜査結果を発表した。

 事故当時、車の中で死亡しているのが発見された運転手を「園児を救おうとして犠牲になった」と信じていた遺族は、ショックのあまり言葉を失った。威海韓国人会の焼香所に園児の遺影と共に置かれていた運転手の遺影も遺族の要請により撤去された。

 この捜査結果は山東省公安庁の王金城副庁長ら同省と威海市の関係者4人が2日、市内で開いた合同記者会見で発表された。王副庁長は「鑑識の結果、火元は運転席の後ろの床であることを確認した」と述べた。同省公安庁はバスの運転席付近から炎が上がる瞬間を収録した映像も公開した。事故現場となったトンネルの反対車線を通りかかった乗用車の車載カメラが事故当日の5月9日午前8時59分8秒にとらえた映像だ。捜査関係者は「最初に運転席付近から立ち上った炎が車内に広がった」と話した。

 遺族補償問題に関して、威海市の葉立耘副市長兼公安局局長は「補償調査チームを設けて補償問題の交渉に前向きに取り組む」と述べた。中国外務省は今回のバス火災の原因が放火だったという捜査結果について「非常に驚がくし、悲痛な思いだ」とコメントした。

威海=李吉星(イ・ギルソン)特派員
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 韓国人園児10人死亡の中国幼稚園バス火災、原因は中国人運転手の放火

right

あわせて読みたい