大衆浴場を利用するたびに、基本的なマナーを知らない市民の行動が目につく。男風呂の場合、使用済みのタオルを入れておく場所が決められているにもかかわらず、シャワーや浴場のいす、時には床にまで平気で放置する利用者が多い。
サウナでは新聞や雑誌を見るとか、ひげそりをする行為は禁じられているが、これを守らない利用者も珍しくない。またサウナから出たらシャワーで汗を洗い流してから浴槽に入るのがマナーだが、シャワーをせずにすぐ水風呂に入るケースも全く珍しくない。
見ていて最も気分を害するのはヘアドライヤーの使い方だ。本来は髪を乾かすのに使う道具だが、足の指や脇の下、尻、時には局部にまで使用する利用者がいる。このような基本的なマナーが守られない限り、先進国民になるのははるか遠い先のことだ。
ペ・ヨンイルさん(昌原大学特殊教育科講師)