「狂牛病ろうそく集会」最後の指名手配者を緊急逮捕

「狂牛病ろうそく集会」最後の指名手配者を緊急逮捕

 2008年に米国産牛肉の輸入に反対するいわゆる「狂牛病ろうそく集会」で違法デモ、暴力デモを主導した疑いで警察から指名手配されていたキム・グァンイル容疑者(43)元狂牛病国民対策会議行進チーム長=写真=が29日午前、緊急逮捕された。

 警察はキム容疑者に対する集会デモ法違反容疑での公訴時効(3年)が経過したが、当時ソウルの光化門広場を無断で占拠するなど交通を妨害した容疑は公訴時効が10年で、まで時効が成立していない」と説明した。

 警察によると、キム容疑者は08年5月から7月にかけ、米国産牛肉の輸入反対集会を主導した。この集会でソウルの光化門周辺の都心交通が2カ月近くまひし、警察に負傷者501人が出て、戦闘警察のバス173台が破損するなど、計3億3700万ウォン(約3360万円)の人的・物的被害が発生した。警察は当時、不法集会を主導した疑いで全国民主労働組合総連盟(民主労総)のイ・ソクヘン元委員長(59)ら指導部6人を指名手配していたが、キム容疑者だけが逮捕されていなかった。キム容疑者は最近まで朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の弾劾を主張する「朴槿恵政権退陣非常国民行動(退陣行動)」で集会企画チーム長を務めていた。退陣行動は「朴前大統領の逮捕状審査を翌日に控えた段階でキム氏を逮捕したのは、ろうそく集会の声を阻もうとするものだ」と主張した。

 これについて、警察は「ろうそく集会当時にもキム容疑者を逮捕することはできたが、集会を規制しようとしているとの誤解を受けかねないと考え、逮捕を先送りしていたものだ」と反論した。

チュ・ヒョンシク記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 「狂牛病ろうそく集会」最後の指名手配者を緊急逮捕

right

あわせて読みたい