朴正煕氏生家に放火の男、盧泰愚氏の生家にも放火していた

 1日午後3時15分ごろ朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の生家(慶尚北道亀尾市)で発生した火災で、慶尚北道亀尾警察署は同日、48歳の男を放火の疑いで逮捕したと発表した。男は2013年12月に盧泰愚(ノ・テウ)元大統領の生家にも放火し、逮捕されていたことが分かった。

 警察によると男は京畿道水原市在住で、「朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が退陣しないため、腹が立って電車でやって来た」と供述しているという。今回の火災では朴元大統領の追悼館(57.3平方メートル)内部が全焼。朴元大統領と陸英修(ユク・ヨンス)夫人の遺影も焼失した。追悼館の隣にあるわらぶき屋根の建物の一部も燃えた。警察関係者によると、男は3年前の放火ではシンナー2リットルをまいてライターで火をつけており、今回も同じ手口で放火したとみられるという。

 火災が発生した際、生家の管理人がまず消火器で消化を試み、駆け付けた消防隊によって火は10分後に鎮火した。通報で出動した警察は、現場から100メートル離れた駐車場をうろついていた男に職務質問し、男が現場の監視カメラに移っていることを確認して逮捕した。男は生家の訪問者名簿に「朴槿恵は自決せよ。父の顔に泥を塗るな」と書き込んでいたことが分かった。男は一人暮らしで、ウェブサイトの制作・運営に携わっていると話しているという。

 男は13年12月12日、大邱市内の盧泰愚元大統領の生家に放火したとして起訴され、懲役1年6か月(執行猶予3年)を言い渡された。当時、男は盧元大統領の不正蓄財や追徴金未納などに不満を抱き、犯行に及んでいた。また、男は07年にもソウル市内にある史跡「三田渡碑」を損壊したとして懲役1年6か月(執行猶予2年)の判決を受けていたことが分かった。

亀尾= クォン・グァンスン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
あわせて読みたい