朴槿恵(パク・クネ)政権の「影の実力者」と言われていたチョン・ユンフェ氏(61)と、故・崔太敏(チェ・テミン)牧師(大韓救国宣教会総裁)の娘チェ・ソウォンさん(60)=2014年2月にチェ・スンシルから改名=の間に生まれたチョン・ユラさん(20)が、2014年末、梨花女子大学体育教育科の乗馬特技生に合格した時、フェイスブックの自身のアカウントに書き込んだ文がインターネット上で批判を浴びている。
ユラさんは14年12月3日未明、「能力がないならお前の両親を恨め。うちの親のことでつべこべ言うんじゃない。カネも実力だよ。文句があるなら種目(乗馬)を変えなきゃ。他人の悪口ばかり言っているから、何をしても成功なんてしないだろうね」とフェイスブックに書き込んだ。また、「(私は)馬に乗る人たちの中で親しい人なんていない。私と親しい人はたった4人。お前らはただあいさつ程度の関係。何をいまさらビョーキをこじらせて大騒ぎしているんだよ。私をなめているの? 私があいつらに悪口を言えないから言わないと思っているの? 遊んでやるのももったいないようなやつらを相手にするのがくだらなくて言わないんだよ」とも書いた。
ユラさんがこれを書いたのは、梨花女子大学の随時体育特待生選考試験に乗馬特待生として合格してから1カ月ほどたった時だ。この当時もユラさんは大学合格だけでなく乗馬の韓国代表選抜過程で特別待遇を受けたのではないかという疑惑が取りざたされていた。
ユラさんは14年3月に乗馬の韓国代表に選ばれ、同年9月16日に梨花女子大学に入学願書を提出した。そして、9月20日にアジア大会馬術団体戦で金メダルを獲得した。ユラさんは10月18日に梨花女子大学入試面接を乗馬服姿・金メダル持参で受けた。梨花女子大学の募集要項には受賞考慮基準が「願書締切日前の3年間」と明記されていたが、ユラさんが金メダルを取ったのは随時願書締切日(9月16日)の4日後だった。募集要項とは違い、金メダル獲得時期をずらして適用してもらったことになる。これについて梨花女子大学は「当時の特待生選考の趣旨に照らし合わせ、(ユラさんの)金メダル獲得は評価に含むべきだと判断した」と釈明した。「入学・単位で特別待遇を受けていたのでは」という疑惑が先月26日に報道されると、ユラさんは翌27日に休学届けを出してドイツに渡った。