M5.8地震:遅れたKTXにはねられ保線作業員4人死傷

 13日午前0時48分ごろ、慶尚北道金泉市の京釜線上り線で、夜間の保線作業を行っていた韓国鉄道公社(KORAIL)の協力会社所属の作業員4人が、KTX(韓国高速鉄道)の列車にはねられ死傷する事故が起こった。この列車は前日夜に同道慶州市で発生した地震の影響で、本来の時刻より1時間26分ほど遅れて現場を通過していた。この事故により、Jさん(51)ら2人が死亡、Kさん(43)ら2人が負傷し、病院で手当てを受けている。

 12日夜、2回にわたって発生した地震の影響で、大田以南の区間で運行した列車94本(KTX47本、一般列車47本)は、時速30-170キロ程度の徐行運転を行った。事故を起こした列車は本来なら、12日午後10時に釜山駅を出発し、11時18分に金泉亀尾駅を通過して、同22分に事故現場を通るはずだった。だが、地震の影響で運行に遅れが生じ、問題の区間を1時間26分ほど遅れて通過した。

 鉄道公社などによると、問題の列車が現場を通過した時間帯は、通常は列車が運行していない時間帯だという。事故に遭った4人の作業員は当初、午前1時から4時30分まで保線作業を行うことになっていたが、15-20分ほど早く作業に着手し、遅れて現場に差し掛かった列車にはねられたとのことだ。

 警察などによると、事故の責任をめぐって、鉄道公社と遺族の主張が食い違っているという。鉄道公社側は「(事故が起こった時間帯には)線路に入ってはいけないと通告していた」と主張した一方、現場の作業班長は「鉄道公社から作業を行ってもよいという承認を得た」と主張している。

 金泉警察署は、鉄道公社側と目撃者などに対し事情聴取を行い、事故の経緯や過失の有無について調べを進めている。一方、事故当時、列車に乗っていた約300人の乗客は、事故発生から約1時間後に到着した後続列車に乗り換え、目的地に移動した。

ホン・ジュンギ記者
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