韓国人の悪い運転マナーは子どもに遺伝する!?

スピートの出し過ぎ・イライラ運転・食べ物の摂取などを見て育った子どもは同じように運転

韓国人の悪い運転マナーは子どもに遺伝する!?

 運転の際の習慣が良くない親の下で育った子どもは、大人になってからも親と全く同じ過ちを犯すようになりやすい。2014年7月、カナダのブリティッシュコロンビア州の保険会社「ICBC」が運転する子どもを持つ225人の親を対象にアンケート調査を行った結果、29%が自分の悪い運転習慣が子どもにそのまま伝わったと回答した。親に学んだ間違った運転習慣としては、運転中の携帯電話の操作、スピードの出し過ぎや急ブレーキ、イライラ運転、運転中の食べ物の摂取などが挙げられた。

 韓国では、小学生の10人に7人が親の間違った運転習慣を見たことがある、とする調査結果が出ている。現代海上交通気候環境研究所が今年5月の子どもの日にソウル市内の小学生533人と父兄280人を対象にアンケート調査を行ったところ、小学生の73.2%が親の悪い運転習慣を見たことがある、と回答した。食べ物の摂取(36.1%)、スマートホン(多機能携帯電話端末)の使用(26.1%)、デジタルマルチメディア放送(DMB)の視聴(19.1%)、落とした物を拾う(18.7%)などが主に指摘された悪い習慣だった。親の良くない運転習慣を見た子どもの44%は実際に事故を経験した、と回答した。良い習慣で運転するとき(22.8%)よりも2倍近く危険な状況に置かれていたことが分かる。

 運転中に携帯メールを送ることが非常に危険だということを知りながらも、韓国の交通当局はドライバーを対象に携帯メールを送信しており、「間違った運転習慣を助長する」と指摘する声が上がっている。警察は、大型事故が発生した場合、事故現場の周辺地域に住むドライバーに携帯メールでこれを知らせる「交通事故・携帯メール・サービス」を昨年8月に開始した。国民安全処も今年2月のソルラル(旧正月)の連休期間に緊急災害文字放送サービスを行った。サムスン交通安全文化研究所のパク・チョンス・チーフ研究員は「政府から送られてくる緊急携帯メールは、多くのドライバーがすぐ確認しようとする可能性が高い。交通情報をリアルタイムで知らせるという趣旨はいいが、結局政府が危険な運転を誘導していることになる」と説明した。

ムン・ヒョンウン記者
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