1970年代の韓国の人気ロボットアニメ「テコンV」大型フィギュアを守護の象徴として独島(日本名:竹島)船着場に設置しようという計画が発表されたのは3年前のことだった。すると、「『テコンV』は日本の『マジンガーZ』を盗作したものだ」と批判の声が上がった。その時、「テコンV」を作った監督が次のように言った。「当時は小雨で服がぬれるように日本文化の影響を受けざるを得なかった。だが、それなりに民族の魂を入れようと努力した」。テコンVの独創的な「かぶと」がその産物だという。ところが、首から下があまりにも似ているという批判を逃れることはできなかった。その後、独島に設置されたロボットのキャラクターは一つもない。どれも日本の影響を受けたものだからだった。
19年前、韓国の自動車メーカーがドイツの高級車をまねてドイツの国際モーターショーに出品し、一日で撤去された。ドイツの自動車メーカーから抗議があったからだ。先進国では当時、この出来事が大きく報道された。1997年9月、韓国がアジア通貨危機の泥沼にはまった時のことだった。日本の専門家がテレビニュースで言っていた皮肉が頭から離れない。「だから韓国経済は今、あのざまなんだ」と。
このように威張っていた日本が昨年、盗作・盗用問題で国際的に恥をかいた。2020年東京五輪のエンブレムがベルギー東部の劇場のロゴのまねだという疑惑だ。写真を見れば、誰でも分かるほどだ。担当当局は「そんなはずはない」と否定、それがかえって批判を招いた。ほぼ同じ時期、東京都独自の広報エンブレムまで俎上(そじょう)に上がった。今度はフランスのメガネ会社のロゴと似ていた。このほど作り直された東京五輪メーンスタジアムの設計まで盗作疑惑に巻き込まれている。日本が先進国から遠ざかろうとしている兆候なのだろうか。