韓国人に聞いてみた「国際社会で韓国はどのレベル?」

-国のために犠牲になれる?
韓国人の64%「なれる」、20代が30-40代上回る

-韓国の国際社会における位置付け
20年前は半分以上が「中進国」、今は43%が「上位国」

韓国人に聞いてみた「国際社会で韓国はどのレベル?」

 朝鮮日報が創刊95周年特集としてメディアリサーチに依頼・実施した世論調査で、韓国人の多くが「国や子孫のために犠牲になることができる」と答えた。

 「国のために自分の利益を犠牲にできる」という傾向は、6・25戦争(朝鮮戦争)前に生まれた60-70代に次いで50代が比較的高く、20-40代の中では20代が最も高かった。

■国と子孫のためなら犠牲に

 この調査で「子孫のためなら自分たちの世代が多少犠牲になっても我慢しなければならない」という考え方に対し、「そう思う」という回答は80.5%に達した。「そう思わない」という回答は17.7%にとどまり、「分からない・無回答」は1.8%だった。子孫のために犠牲になるなら受け入れると考える人は20代(69.3%)、30代(75.8%)、40代(75.5%)、50代(85.6%)、60代以上(94.0%)など、全ての年齢層で70-90%と大多数を占めた。男女別では女性(82.7%)の方が男性(78.3%)に比べ子孫のために犠牲になれると考える割合が高かった。男女別・年齢別で見ると、「子孫のために犠牲になっても我慢しなければならない」という回答は20代の女性(64.9%)が最も低く、60代以上の女性(96.2%)が最も高かった。職業別では主婦(88.8%)が自営業者(79.7%)やホワイトカラーと呼ばれる層(77.8%)に比べ子孫のために犠牲になれるという傾向が高かった。

 「国のためなら自分の利益を犠牲にできる」という考えに対しても、「そう思う」という回答が64.1%あり、「そう思わない」の34.1%に比べ約2倍高かった。国のために犠牲になることを受け入れる人も60代以上(81.8%)が最も多く、次いで50代(68.6%)が多かった。50-60代の次は、20代(64.8%)が40代(57.3%)や30代(45.7%)に比べ多かった。職業別では自営業者(67.5%)、大学生(66.5%)、主婦(65.3%)などでほぼ同じだった。理念傾向別では保守層(75.4%)が進歩層(58.8%)や中道層(57.5%)に比べ、国のために犠牲になることを受け入れられるという傾向が高かった。

■国際社会における韓国の位置付け

 20年前の1995年に韓国ギャラップが調査した際、国際社会における韓国の位置付けを問う質問に、韓国人は「中進国」(56.3%)、「上位国」(25.5%)、「下位国」(17.1%)の順で多く答えていた。だが、今回の調査では「上位国」(43.4%)、「中進国」(37.3%)、「下位国」(18.3%)の順だった。 20年間で上位国だという回答が17.9ポイント増えた一方、中位国だという回答は19.0ポイント減少した。しかし、下位国だという回答も1.2ポイント増の18.3%で、依然として韓国人の5人に1人は韓国を世界の中で中間位置にも達しないと考えていることが分かった。

 韓国が上位国だという回答は20代で56.1%と世代別で唯一、半数以上に達した。30代は37.4%、40代は41.8%、50代は36.7%、60代以上は45.8%だった。理念性向別に見ると、上位国だという評価は保守層(47.5%)、中道層(42.0%)、進歩層(40.6%)の順に多かった。一方、下位国だという評価は進歩層(21.6%)、中道層(20.4%)、保守層(12.1%)の順だった。保守層ほど「韓国は上位国」、進歩層ほど「韓国は下位国」との見方が多いという調査結果になっている。

洪永林(ホン・ヨンリム)記者
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