靖国参拝:A級戦犯も合祀された神社、侵略戦争の象徴

 靖国神社は、東京都心の皇居から徒歩でおよそ10分の距離にある。

 明治時代の1869年、戦没者を「護国の神」としてまつるために建立された。第2次世界大戦当時、日本の若者は「死んだら神になる」という信念を植え付けられ、「靖国で会おう」と言って戦地へ出向いた。東条英機元首相などA級戦犯14人をはじめ、日清戦争、日露戦争、朝鮮侵略、日中戦争、太平洋戦争などかつて日本が起こした侵略戦争で命を落とした軍人・軍属約246万人を合祀(ごうし)し、神としてまつっている。

 靖国神社付属の博物館「遊就館」は、第2次大戦で神風特攻に用いられた戦闘機や人間魚雷など、侵略戦争を美化する展示物でいっぱいだ。記念品店では「旭日旗」が描かれた帝国主義時代の軍歌CD、キーホルダーなどを売っている。日本が起こした戦争を称賛する施設なのだ。にもかかわらず、安倍晋三首相は「靖国神社は米国のアーリントン墓地のような施設。国のために命をささげた人の追悼は、どこの国でもやっている」と詭弁(きべん)を弄した。

李漢洙(イ・ハンス)記者
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