イさんは自分のこれまでの人生について「小学生のときは家族にかわいがられ幸せだったが、中学・高校時代は暗黒期だった」という。いじめられたのかと尋ねると「そうだったと断定はできないが『集団の中の孤独』を感じる存在で、公教育は役に立たなかった」と話した。
「会話のレベルが違っていました。小学校高学年のころから、私の関心は『地球温暖化』『認知心理学』『死刑制廃止』などでしたが、友人たちは理解できませんでした。大半の友人はバカにしたり『偉そうにするな』と非難したりで、交友関係を維持するのが大変でした」
中学・高校時代もイさんは天才というより、注意力散漫な生徒として扱われていたという。「授業の進度が遅すぎて、内容もつまらなかったため、1人で問題集を解いていました。いっそ検定考試(日本の高校卒業程度認定試験=旧大検に相当)やホームスクールを選択していれば、もっと早く大学に進学していたと思います」
酒やたばこも「論理的理由」から拒否していたイさんは、最近になって酒を少し飲むようになったという。「小学生のとき、科学百科で酒やたばこが無駄なものだと知りました。その金があったらロトくじを買った方がいいと思います」。それでも最近酒を飲むようになったのは「言語能力は低下するが、社会性が高くなるため」だと話した。
ちなみにIQ世界ランキングの2-6位は、リック・ロズナーさん(IQ192、米国)=ヌードダンサー=、ミスラフ・プレデベックさん(192、クロアチア)=数学教諭=、ケネス・ペロルさん(190、米国)=医師=、パトリック・ジモルシェルドさん(178、ドイツ)=大学生=、ティム・ロバーツさん(178、オーストラリア)=コンピューター工学教授=、8-10位はコウノ・タダユキさん(176、日本)=無職=、ピティ・ロジャースさん(175、オーストラリア)=詩人=、ベドゥラン・グリシクさん(175、ボスニア)=無職=だ。