ミシュランガイド:韓国料理店初の二つ星、シェフは日本人

日本で「モランボン」経営する全平烈社長

「韓国料理をより効果的に広めるには現地の人の研究が必要」

 全社長の父・全鎮植さんは、その兄・演植(ヨンシク)さんと共に「さくらグループ」を創業した。さくらグループはパチンコやスーパーマーケットを経営する企業グループで、日本の競馬界ではその所有馬が数十回優勝していることでも有名だ。さくらグループはかつて、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)を代表する企業と言われていた。全演植さんは朝鮮総連副議長や北朝鮮の最高人民会議議員などを務め、在日韓国・朝鮮企業の北朝鮮進出を主導した。

 全社長は「創業者である父と伯父は北朝鮮との合弁事業を行っていたため朝鮮総連と関係があったが、今では北朝鮮とは関係しておらず、韓国に支社を出すなどして韓国で事業を拡大している」と説明した。2004年には韓国に「モランボン・コリア」を設立した。

 ミシュランガイドは、調査員が客を装い対象のレストランを年に5-6回訪れ、レストランに星(最高三つ)を付けて評価する。全社長は「ミシュランガイドの評価方法も知らなかった」と語った。「ミシュランガイド東京・横浜・湘南2012」では、モランボンのほか東京都港区にある韓国料理店「千の花」(32席)と、新宿区にある「松の実」(32席)も一つ星の評価を受けた。

 農林水産部(省に相当)は17日、ミシュランガイドに新規登録された韓国料理店3店と、韓国料理講座を開設した服部栄養専門学校に功労牌を授与した。

東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員
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