北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長が最近、対南(韓国)侵入部隊の第169軍部隊を視察した際、同部隊の上級部隊で、北朝鮮軍の特殊部隊の総本山とされる第11軍団(通称:暴風軍団)のチェ・ギョンソン軍団長と手をつないで歩くという、驚くべき姿勢を見せていたことが、20日までに分かった。
韓国政府の消息筋はこの日「故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の時代には想像もできなかったことだ。正恩氏とチェ軍団長が特に親しい間柄だということは知っていたが、周囲に気兼ねなく手をつないで歩くほど、正恩氏の信任が厚いとは思わなかった」と語った。韓国の特戦司令部に相当する第11軍団を指揮するチェ軍団長は「金正恩時代のホープ」たちを一斉に昇任させた2010年4月の将官級人事で、上将(中将に相当)に昇任した。さらに同年9月には、党中央軍事委員会のメンバーにも抜てきされている。