女性信徒を脅迫し、ヌードや性交の場面を撮影した上、違法なポルノサイトに掲載していた教会の牧師が逮捕された。この牧師はまた、女性信徒とポルノサイトにアクセスした男性の性的関係まであっせんしていたことが分かった。
江原地方警察庁サイバー犯罪捜査隊は、大邱地域の牧師J容疑者(37)を逮捕するとともに、J容疑者の紹介で女性信徒と性的関係を結んだB容疑者(40)とK容疑者(38)を書類送検した。
警察によると、J容疑者は伝道師時代の2008年4月、女性信徒Aさん(38)に電話をかけ、第三者を装って通話した。Aさんに電話をかける際には、発信者番号を非通知にし、情報通信会社に勤務する友人を通じて入手した「音声変更プログラム」を使用していた。
J容疑者は自分を「銀行員」と詐称し、Aさんと時折2-3時間も通話した。「外国に出張したときに交通事故に遭い、体が不自由になった自分のために、ヌード写真を送ってほしい」という依頼もしていた。J容疑者の要求は次第に露骨になり「子どもがどこの学校に通っているか知っている。言うことを聞かなければ、これまでに入手した動画を学校に送り、インターネット上にもばらまく」と脅迫した。J容疑者はまた、教会で自分に悩みを打ち明けたAさんに「脅迫した犯人と示談する」と持ち掛け、約1000万ウォン(約70万円)をだまし取った疑いも持たれており、09年にはAさんに性的暴行を加えたこともあった。
今年7月からは、ファクスで受け取ったわいせつな写真を違法なポルノサイトに掲載し「奴隷で俺の私物だが、共有したい」というコメントを書き込み、これを見て連絡してきた男性たちとAさんの性的関係をあっせんした疑いが持たれている。また、Aさんと性的関係を持った男性たちに対し感想を書かせていた。
警察は、Aさんにかかっていた電話の発信者番号が、J容疑者の携帯電話だったことを確認し、またわいせつ動画を確認するためインターネットにアクセスしていた場所が、J容疑者の属する教会だったことを突き止め、J容疑者を逮捕した。
江原地方警察庁サイバー犯罪捜査隊のキム・ヒョンウォン警監(日本の警視に相当)は「被害者のAさんは、自分を脅していた犯人がJ容疑者だったことを知っていた」と話した。