人口約3万6000人という日本のある地方都市には、妖怪マンガのおかげで観光客1000万人が訪れた。
東海(日本名:日本海)に面した鳥取県の漁業都市・境港市は1993年、駅のメーンストリートを「水木しげるロード」と名付け、妖怪のブロンズ像23体を設置した。水木しげるの人気マンガ『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する妖怪たちだ。1990年代以降、日本の水産業の衰退で人口が減少、空き店舗が増えたため、周辺地域の人々を再び商店街に呼び戻すための苦肉の策だった。
設置1年目の訪問者は2万1000人。その後、同市は妖怪像を133体に増やし、水木しげる記念館を設立、JRが「霊界化計画」と銘打ち駅や列車を妖怪キャラクターで飾ると、訪問者が年間100万人を超えた。境港市は10日、これまでの訪問者が1000万人を超えたことを発表した。
東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員