6000年前の文化、起源をめぐって争う韓中

2016/06/05 06:02

古代史の真実を求めて 遼河文明と紅山文化 中国「黄帝が主役、中華文明の起源」、神話を基に説明するのは無理

▲遼河文明の核心たる紅山文化を代表する、牛河梁遺跡の女神廟から出土した女性の頭像(左の写真)と野生動物をかたどった佩玉(はいぎょく、右の写真)。紅山文化を象徴する遺物として、広く知られている。

 遼河文明とは、中国の遼河一帯で成立・発展した古代文化のことを指す。「遼河文明が中原よりも先に文明の段階に至った」と主張する研究者が、中国の学界には少なくない。こうした主張が可能になった背景には、紅山文化がある。

 紅山文化とは、紀元前4500年ごろからおよそ1500年にわたり、内モンゴル東部と遼寧省西部のシラ・ムレンおよび大凌河・小凌河流域を中心に発達した後期新石器文化の一つだ。「之」の字型の線文..

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